Walt Disney Studios


  

ディズニーランドパリの隣にウォルトディズニースタジオができたのは2002年3月。
行ってみようと思いながらなかなか行けず、
夏休みも終わりに迫ったある週末、ようやく行くことができた。

駐車場は共用。
余談だが、駐車料金は普通車8ユーロ。
日本は確か1700円だったような…。
バイクは5ユーロ、キャンピングカーは13ユーロだったかな。
なぜにキャンピングカー?と思うが、けっこうな台数が泊まっていた。
おそらくホテルに泊まるのは高いので、
夜はキャンピングカーの中で寝るのだろう。

パークが二つになったので、パスポートも2種類になっており、
一つは今までどおりのディズニーランドパリだけに入れるもの。
もう一つはウォルトディズニースタジオと午後8時以降は
ディズニーランドパリに入れる、というもの。
値段はどちらも大人39ユーロ、3歳~11歳の子供28ユーロ。
ウォルトディズニースタジオに入るには、後者を買うしかない。
パスポート、以前はプラスチックの磁気カードだったのだけど、
今回行ったら紙の磁気カードに変わっていた。

さて、ウォルトディズニースタジオって一体何があるの?
ディズニーランドパリにはトゥーンタウンがないので、
その代わりかなと思ったが、
まさに「スタジオ」の名前そのままで、
極端に言えば京都の太秦撮影所に遊園地がくっついた、という感じ。
パーク内もカメラや照明が小道具としてあちこちに置かれているし、
レストランなどのお店の作りもセット風に
わざとベニヤや木材が見えるようにしてあったり。
しかもこのウォルトディズニースタジオ、
フランスだけではなく、何ヶ所かあるらしい。

アトラクションはあるが、数が少ない。
ダンナ曰く、「開園当初の東京ディズニーランドみたい」。
また、大人数でショーや映像を見るものが多い。
で、それがお世辞にも面白くない…。
(ほとんど子供向きだが、子供も面白いのか?
出口にアニメ製作体験などができるコーナーがあり、
そういうのは人気だったが)
どおりで人がみんなディズニーランドパリの方に
流れていたわけだ。
事実、ウォルトディズニースタジオの方は適度な混み具合で、
始めて歩くには楽チン。
キャラクターにも比較的簡単に会える。
でも週末なのにこんなことでいいのか?

そんな中、いくつかアトラクションを紹介。



まずはお子様お気に入りのLes Tapis Volants
アラジンの空飛ぶじゅうたんだ。
さしづめディズニーランドの「ダンボ」だな。
4回くらい回ると終わってしまう。

Studio Tram Tour
園内一周の電車かと思ったら、
かつて映画で使ったセットなどが置いてあって、
それを見学できる。
パールハーバーで使われた戦闘機や、
102匹ワンちゃんに出てきたクルエラのモノトーンの車とかが
展示してあったが、
圧巻はCatastrophe Canyonの体験だろう。

  

電車が停まった目の前のセットは
岩場に立ち往生したトラック。
電車が前後に大きく揺れだしたかと思うと、
トラックが燃え出すのだ。
すると岩場の上の方からものすごい量の放水!
窓側に座っている人は確実に濡れる。
…あ~、どこかで見たことのあるシーンなんだけど、
一体何の映画なんだろう(↑邦題がわからない)?
それにこれって、もしかしてユニバーサルスタジオになかったっけ?



ARMAGEDDON
これは言わずと知れたブルース・ウィリス主演の映画の疑似体験。
私はこの映画を見ていないのでよく分からないが、
宇宙船の船内で事故がおきるシーンらしい。
円形の部屋に入れられ、しばらくすると
部屋のいろんなところから白煙が上がる。
そのうち床ががたんと揺れ、
最後に中央にある機械からわっと火が出て終わり。
ダンナ曰く、「ビックリハウスだ」。
これもユニバーサルスタジオにあった…よね?

とまあ、いろいろ文句はあったのだが、
中で一つだけ文句なしに面白かったのはMOTEURS ACTION!



カースタントのショーだ。
こちらは時間が決まっているのだけど、2回入れず、
最終の回でようやく入れた。
中に入ると、かなりの広さで、人もたくさん入れる。
これにもかかわらず2回入れなかったのはなぜ?
そのわけはすぐわかった。

左、トラック前の黒い車3台が片輪走行中。
  

街中でのカーチェイスなどを実演してくれるのだが、
運転技術には本当に目を見張る。
スピンしてもきれいに同じ方向に向けたり、
狭い道をぶつからずに走ったり…。
もちろんちょっとしたテクニックもあるのだけど、
とにかく驚きの一言。
あとはカーアクションものによくあるような、
トラックの上を走ったり、片輪走行してみたり。
アクションだから火も使う。
バイクごと火の中に突っ込んで、人にも延焼してしまう、
なんてアクションも見せてくれた。



あとRock'n Roller Coaster avec AEROSMITHという、
ジェットコースターがあった。
身長120センチ以上、ということで今回は見送り。
きっとエアロスミスの曲に乗せて走るのだろう。
期待は大きいぞ。

このスタジオにはDisney channelの本当のスタジオがあるらしい。
週末なので収録はしていなかったが、
編集室のようなところにはその日も働いている人がいた。

一通り見てだいたい8時。
ディズニーランドに入れる時間だ。
みんなそう思うのか、ウォルトディズニースタジオはその頃かなり空いていた。
一応9時まで開いているのだが、
もう閉めているアトラクションもある。

一方のディズニーランドはその時間でも人がたくさん。
活気が全然違う。
こちらは夏休み中は11時まで開いているのでしょうがないのかな。
もちろんアトラクションも一時間待ち以上がほとんどで、
結局何も乗れず、エレクトリカルパレードと花火を見て終わり。

「Walt Disney Studiosはいずれディズニーランドと
いっしょになって、自由に行き来できるようになるんじゃないか」
というのが我が家の見解。
今あるアトラクションもおそらく淘汰されるのだろう。

パリもディズニーランドとウォルトディズニースタジオの二つになったためか、
「ディズニーランドリゾート」と名前を変えていた。
全世界同時戦略なのね…。