バカンスの予約

うちは夏の休暇の時期がなかなか定まらなかったこともあって、
いつまでたってもバカンスの予定が決まらなかった。
「一年中バカンスのことを考えている人もいるというのに、
こんなことでだいじょうぶなのか?」
7月に入っても未定ではさすがに気は焦る。
当初はダンナの仕事の予定があったので、
一時は今年の夏のバカンスはなしか?とも考えた。
だったら家にいてもつまらなかろうと、
ゆりちゃんのcentres de loisirsの予定も、
満遍なく週2日ペースでバシバシ入れた。

ところが予定を入れたその夜に
「8月にバカンスに行こう!」とロンドン出張中のダンナから
電話がかかってきた。
慌てて次の日にcentres de loisirsの予約を変更しに行き、
8月の予定をあける。

行きたいところは「海」としか決まっていなかったので、
しぼりこみに困る。
イタリアあたりにすっか、と、
近所の旅行代理店にパンフレットをもらいに行く。
8月にイタリア、と聞いたとたん、
「とっても難しいわね」と旅行代理店のおばさんに言われた。
幸い英語の通じる店だった。
他にお勧めする場所として、
トルコとチュニジアのパンフレットももらってきた。

家でパンフレットを見て、
なんだかチュニジアよさそうじゃん、近いし安いし。
それだけでなんとなくチュニジアに絞る。

数日後再び旅行代理店へ。
チュニジアで子供用プールのあるところとリクエスト。
他にも空港から近いところ、なんてのもリクエストしたのだが、
空港は4つあるのでたいていのところは空港から近いということ。
希望の期間で子供用プールのあるところは
一箇所しかなかった。
また在仏チュニジア大使館に
ビザの要否を問い合わせてくれたのだが、
あいにく不在。
私が次の日自分で問い合わせることとなる。
(英語で大丈夫と励まされた)

日本出張中のダンナに相談すると、
「任せた」の一言。
ただこのときは一週間のバカンスという条件で
探してもらったのだが、
できれば二週間くらいまで
伸ばしたいというのがダンナの条件。

次の日昼に旅行代理店へ。
行く前にチュニジア大使館に電話したのだが、
アラビア語(!)とフランス語の案内テープが流れて、
何がなんだか全くわからない。が、
少なくとも誰かに何かを聞ける状態ではないことだけは分かった。
しょうがないのでインターネットで在日チュニジア大使館のホームページへ。
ここでビザ不要の情報を得た。
日程延長を申し出ると、
予定していた時期と少しずれてしまうことが分かる。
ゆりちゃんのcentres de loisirsと重なっちゃうなあ。
でも二週間の滞在、子供用プールは外せない。

よし、決めました。ここにします。

私の一存で予約した。25707フランなり。
飛行機宿泊全食事つき。
飛行機をコンファームしていないので、
料金を払うのはそのあと。
それにしてもこんな大きな買い物、
一人で決断するのは勇気がいったぞ。

午後は旅行の日程と重なってしまった、
他の用事の調整に走る。
まずはらんちゃんのギャルドリ(託児所)のランデブー(面接の約束)。
らんちゃんをギャルドリに入れるために
面接の予約を入れていたのだが、
その日を変える。
ギャルドリの先生のフランス語は
いつもなぜだかちっとも分からないのだが、
どうにか変えることに成功。
次はゆりちゃんのcentres de loisirsの予約変更。
でも事務所は夏休みだからか閉まってた。
しょうがないか、重なるのは二日だけだし休ませよう。
(106フランは捨てることになるけど)

さて、明日か明後日にはコンファームできると言われたのだが、
二日経っても飛行機が取れないと言う。
出発日の一ヶ月前には代金を払わなければならなかったのだが、
取れないことにはどうしようもないので、
ちょうど金曜日だったので、月曜まで連絡待ち。
長い週末だった。
もしダメだったら旅程の短縮も考えた。

だが月曜の夕方にようやくコンファームでき、
火曜日に代金を払うこともできた。

家の近所に英語が通じる旅行代理店を見つけたのは大きな収穫。
日本語よりはコミュニケーションは劣るにしても、
フランス語オンリーよりは百倍ましだ。
また買い物がてらふらりと立ち寄れる距離も魅力。
夫婦でやっているこじんまりとした代理店なので、
いつも同じ相手と話ができるのもよかった。
次のバカンスもきっとここで決めることになるのだろう。

<今回の教訓>

◎休暇を取る時期は早く決めましょう
◎行きたい場所は早く決めましょう
◎バカンス時期に他の予定を入れるのはやめましょう