マルシェ

うちの近所では火曜日と土曜日の午前中に
マルシェが立ちます。
いつも行くスーパーのすぐ裏手なのですが、
マルシェといえば市場、
市場では会話しないと物が買えない、
もちろん金額も口頭、
→そんなところでは買い物できない、
という図式が成り立ってしまい、
なかなか足を踏み入れられずにいました。

しかしもともと新しもの好きの性分、
行ってみたくてたまらず、
ちょっと早起きできたある日行ってみました。

マルシェは人でいっぱい。
しかも食べ物だけではなく、マルシェまでの道すがら
洋服や靴、果ては下着、ベッドのマットレスまで売る屋台の数々。
しかもそういう店にもけっこうな人だかり。
縁日の外に並んでいる怪しい露店のようなものなのに。
確かに店で買うよりは安いので、
ついつい立ち寄ってしまいます。
私もここで子供の下着など買ってしまいました。

さて目的のマルシェですが、
八百屋一つとっても何件もあり、
葉物ばかり売っている店、
ジャガイモとりんご中心の店など、
いろいろあります。
最初はどれを見ても同じにしか見えず、
「一体どこで買えばいいんだ!」と悩んだ末、
列のできている店で買ったりしましたが、
何度も通っているうちにさすがに目が肥えてきて、
「ここよりあっちのほうが生きがいいぞ」なんて
思えるようになってきました。
特に肉魚は違いが如実に出ます。
私が初めてマルシェで買った肉は
子牛の頚肉だったのですが、
店のおじさんが態度悪く、
「チェッ、もう買ってやんねえよ」と思ったものの、
他に売っている店が分からなくて
またそこで買うしかありませんでした。
しかし歩き回っているうちに
ふとなんともおいしそうな肉屋を発見したのです。
そこでポピエットと自家製ソーセージを買ってみたら、
これまたおいしい!
今度子牛肉を買うときはここにしようと
心に決めました。

子供たちが果物が好きなので、
マルシェではたいてい何か果物を買ってきます。
スーパーで買うより安いのです。
でもこれも失敗から学びました。
イチゴをすごく安く売っている店があって、
一箱より二箱買ったほうが安いというので、
二箱買ったのですが、それでも他店の一箱分。
でも帰って開けてみたら、
ほとんどだめになっていて、
食べられたのはほんの少しでした。
以来その店では買わなくなってしまいました。
果物はその日によってできが違うので、
あまり行きつけを決めずにできを見て買います。
さくらんぼのシーズンはどこも山積みに売っていて、
グラム数を言うとがさっと計って包んでくれます。
今はモモのシーズン。
箱ごと買っていく人がたくさんいます。
何を作るのかな…?コンポート?タルト?
それとも丸ごとかじるのかな?
そんなことを考えながら前の人の買い物を見るのも
楽しいひとときです。
(こちらのモモは黄桃で、小ぶり。
皮のままでもかぶりつけます。
ゆりちゃんに教わった食べ方です)

買い物するときはグラムか個数を言えば
たいていのものは買えますが、
問題は金額。
でもちゃんとレシートの出る店もあって、
親切に見せてくれたりもします。
一軒でたくさんの買い物をすることは
あまりないので、
買う前にこっそり頭の中で計算しておいて、
その金額に足りるようにお金を出す、なんて
裏技も使ったりするのですが…。

マルシェに行くとあれもこれもと買い過ぎてしまうのが
玉に傷です。