問題続発

分割払いの申し込みも無事済み、
納車を待つばかりとなった。
私は納車すると言ったんだから来るに決まってると思ったが、
ダンナは信用していないみたいだった。
「だってイタリアの会社だぜ」

CDプレーヤー

でもちゃんと来た。
「CDプレーヤーも入れてきました」
…って、何これ!!!
もとカセットテープレコーダーがあったところに
どう見てもサイズが合わないCDプレーヤーが組み込まれている。
「これはFIAT純正じゃないので~。
CDチェンジャーつきだったら純正のがあるんだけど、
ご主人はシングルCDプレーヤーをご所望だったので…」
などと言っているが、そりゃあ言い訳というものだろう。
ダンナは一言も「シングルCDプレーヤーがいい」なんて言っていないし、
だいたい君たちだって一言も
「CDチェンジャーもありますよ」なんて言わなかったじゃないか。
幸いにして、「ご主人にこれでいいか聞いてからの支払いでいいから」
ということになり、その場で代金を支払わなくてよかった。
ちなみにダンナは一目見て絶句していたが、
「なんだか見ているうちにこれでもいいかなって気になってきた」
そんな気になっちゃいかん。

もちろん替えてもらいました。

 
上が最初持ってきた状態。
これだけだと分かりにくいが、下の状態と比べると、

上が作りかけのように見える。
これがプロの仕事か~?
日本でこんなことしたら、お客にぶっ飛ばされます。

自動車保険

納車されて最初の週末、ほんのちょっとだけMultiplaに乗った。
その後慣らしがてらドライブをするつもりだったのだが、
ダンナが「自動車保険の保険証とかってあったっけ?」と言う。
そういえばない。
どうなってるの?と担当者に電話する。
彼の非常にまずい英語と私のかなりまずいフランス語とで、
あやしい会話をした結果わかったのは、
・分割払い時につけた保険はいわゆる生命保険。
ダンナに万が一のことがあったときに、
その後車の代金を払わなくていいようになっている。
・自動車保険は別途自分で保険会社を探して入らなければならない。

ということだった。
あやうく無保険で運転してしまうところだったのだ。
日本なら、当然のごとく車を買った販売店で
自動車保険も一緒に加入するので、つい惑わされた。
結局その週末は乗れず。

週明けに近所の保険会社に行って話を聞く。
条件さえ合えばその場で加入するつもりだったのだが、
日本と違って補償額とか補償額によって違う掛金の額などが
パンフレットに明示されていない。
窓口のお姉ちゃんには、
「免許証と車検証を持ってきたら見積もりを出してあげる」と
申込書だけくれる。
その話を聞いたダンナはこりゃ時間がかかると思ったのか、
日本語の通じる保険会社であっさり契約。

ナンバー

その保険契約時に新たな事実発生。
車についているナンバーが仮ナンバーだというのだ。
仮ナンバーで納車するなんて、日本じゃ考えられない。
本ナンバーを取るのは自分自身?それともFIATがやってくれるの?
CDプレーヤーの交換で担当者が来たときに疑問をぶつける。
すると「ご主人が納車を急いでいたから仮ナンバーで納車したんですよ~」
君はホントに口が減らないなー。
本ナンバーはどうするの?と聞いたら、
今県庁に申請中、取れたらご主人に連絡するから、
車を持って販売店に来て。
そうしたらその場で本ナンバーをつけるから、とのこと。
「他にしなくちゃいけないことはないんでしょうね~」
「これで全部ですよお」
君の言うことは信用ならんのだ。

ナンバープレートの取り替え

今県庁に申請を出しているから、
本ナンバーが来たら連絡しますと言われて、一ヶ月近く。
仮ナンバーの期限はあってなきがごとしと言われたけれど、
自動車保険の申し込みもあるし気になる。
FIATからは分割払いの支払い開始のお知らせだの、
事故った場合の修理のことだのを書いた手紙が来ていた。
その中にうちの車のアイデンティティーカードにあたるようなものがあった。
そこにはすでに本ナンバーとおぼしきものが印刷されている。
これは絶対ナンバーは取れているはず!!
FIATに電話する。
いつもの担当者をつかまえて聞く。
「ナンバープレートはどうなったの?」
「まだ連絡来てませんよ~」
「あのね~、そちらからもらった手紙にすでにナンバー入ってんのよ。
もうとれてるんじゃないの?」
「えっえっ、そうですか?」
…と言ったあと周りの人とあわただしく話をしている様子。
がさがさという音がひとしきり聞こえたあと
「ご主人はいつだったら取替えに来られますか?」
と180度方向が切り替わった。
ごめんの一言はなしかい!!!
以前同じ話をしたときはFIATは平日じゃないと取り付けられない、
うちは週末じゃないと行けない、と平行線だった。
週末じゃないと行けないのは変わりないから、そう言う。
そうしたら、今度はいいと言うではないか!!
だったら最初からそう言ってくれ。
うちがごねたから週末でもやってくれることになったのかもしれないけど、
せめてディーラーの開いている土曜日くらいどうにかしてほしいものだ。
そこで私が勝手に予約を入れる。
この話をダンナにあなたからしてくれと担当者に言ったら、
「ボクの英語はご主人にはうまく通じないので…
あなたから言ってくれませんか…」とごねている。
「これはあなたの仕事だよ!!」とつきはなしてみたが、
要は電話したくないらしい。
ダンナもダンナで「ヤツは英語が通じないから」と私に連絡させたがる。
君たちはお互い様だよ、まったく。
取替えに行ったのはダンナ一人だったが、
すぐに終わったそうだ。