これぞ空耳生活

最初はオランダにいたものの、
いつかフランスに行くことは分かっていました。
一応初心者向けフランス語テキストも
日本で買っていきました。
しかし、オランダ在住中は
全くフランス語の必要がないため、
勉強するわけがない!
知ってるフランス語は
「ボンジュール」「メルシー」「オーボア」「アンドゥトロワ」と、
我が家の子供と同レベル。
旅行だったらこれで十分なのだけど、
住むのはやっぱり違うのでした。

デジモン?」に始まり、
毎日が首を傾げたくなるような空耳生活。
買い物はレジで示される金額を見て支払えばすんだが、
ちょっとしたことでも言葉を交わすことって多いんだなと実感。

ドゥ ソン フォンって韓国人の名前?

フランスに来てから2週間ほどで
子供たちを美容院に連れて行きました。
散歩途中で見つけた、ビデオを見ながら切れる美容院。
日本で通っていた美容院とそっくりで、
迷わずそこに行ったのですが、
予約時には英語をしゃべっていたはずの美容院のおばさんも
切ってる間ずっとフランス語。
細かい指示はとても出せないので、
長男は写真持参、
おかっぱの長女は○センチ切って、で事足りる。
さてお会計。
「ドゥ ソン フォン」と言っているレジのおじさん。
なんだか韓国人みたいな名前だなー。
しかし何で名前なんか言ってるんだろう?
私が韓国人だと思っているのかな?
いやいや、今は何をすべき時なのか?
お金を払うんだよ、そうそう!
他の美容院では子供一人90フランくらいだったよなー。
二人だから200フラン出しておけば足りるかな。
足りなきゃ何か言うよね。
ここまでを3秒くらいで考えて200フラン札を出した。
「メルシー」と言われ、おつりはない。

家に帰って辞書を引いたら、
200=deux cents でした。
(辞書にはcentを「サン」と書いてあるが、
実際は「ソン」と聞こえる)
ではフォンとは何か?
これはその後何度か買い物を経て解明。
フォン=franc、つまり「フラン」のことでした。
ここにカタカナフランス語の落とし穴が。
私はてっきり「フラン」と発音すると思っていたのです。
おじさんは「200フランだよ」と言っていたのでした。

鬼場?


さすがに半年もたつと、
今までは~~~にしか聞こえなかったフランス語も、
何言ってるかちゃんと分かるものと全く分からないものに
分かれてきました。
その中間の笑える空耳が減ってきてしまいましたが、
それでもやっぱりありました。
「おにば」です。
公園のママや写真屋さんで言われました。
一体何のことやら???
こっちへおいでと言われているように思えましたが、
それだったら違う言い方があるので、
なんだか的に当たっていないような。
答えは On y va. でした。
「さあ行こう」という意味。
ママが子供に向かって、
写真屋さんが撮影のスタジオにいざなって言ったのですね。

Do small?

やはり子連れのママから聞こえる言葉。
何で英語なのかな?
音を小さくしろと言っているのかしら?
意味はあっていないようだけど、
子供に注意するときに使っているようだ。
でもこの言い回し、英語としてなんだか違っちゃいないか?
Doucement!でした。
「静かに」「落ち着いて」という意味。
ジャングルジムに登っている子供なんかに向かって
言ってます。
ほらほら、落ち着いてゆっくり登るのよ、
落ちちゃうわよ。
そんな感じでしょうか。