電話がかかってきた

こちらから誰かに電話をかけるときは
日本人か英語が通じる相手にしかかけません。
要件を済ませるためだから、言葉が通じないとしょうがない。
しかしかかってくる電話はそうはいきません。
何度言われても「はあっ???」としか答えられません。
それじゃ悪いから「パードン?」と聞き返すと、
何度か聞き返すうちに「ごめんなさーい」と切ってくれます。
もしかしていいセールス電話撃退法かもしれないけど、
何か重要な電話だったらどうしようといつも思います。

そんなある日、家具を買ったデパートサマリテーヌから一通の手紙が。
どうやら配達するよと書いてあるらしいが、
日本に一時帰国する直前だったのでそのまま放置。
帰ってきて間もなく、電話が鳴りました。
てっきりダンナからだと思った私は何気なく受話器を取ると
「ボンジュ~ル。サマリテーヌ!」
相手はフランス語でなにやらしゃべくっているが、
その中に「ビブリオチェーク」という単語が。
うちは本棚と机を買ったのだけど、
本棚を「ビブリオチェーク」と言うのです。
本棚を配達してくれるらしい。
そこからは知ってる単語の羅列。
(前者が私、後者がサマリテーヌ)
「リブレゾン?(配達?)」「ウィ、~~~~(理解不能)」
「ドゥマン?(明日?)」「ウィ、~~~~(理解不能」
「マタン?アプレミディ?(午前?午後?)」「マタン」
「ダッコー(わかった)」「OK、オーボア~」
電話は切れました。
本当に明日来るのだろうか?
非常に怪しいと思いながらも家で待っていると、
本当に来た来た!
確かに本棚です。
ダンナには「机はどうなってるのと聞け」と言われていたけれど、
そんな高等な会話ができるわけないので、
何も言わずに送り出す。