フランス式沐浴

入院中は二日目から自分で赤ちゃんの沐浴をする。
初日は入れてもらったのだが、あまりに日本とかけ離れていたので、
二日目以降も「フランスで産んだのは初めてなのでよく分かりませーん」と
ほとんど入れてもらっていた私であった…。
(よく考えれば、初産のフランス人だって同じ立場なのに…)

病院では沐浴室があって、そこで沐浴するのは日本と同じ。
しかし、オムツ替えシートの上にタオルを敷き、
その上で裸にしたかと思うと、
そこでいきなりベビーソープをつけて洗い始めた!!
タオルの上で洗うとはなんと斬新な!と驚く私を尻目に
髪の毛から体までそこで洗う。
そしてお湯をためた洗面台で泡を洗い流す。
お湯の中にいるのは実質1分ほどか。
洗い終わると先のタオルの上に再び戻す。
泡がついていないのか?の心配をよそにそのタオルで拭く。
オムツをつけた後はタオルを二つ折りにして、
裏側の乾いた部分の上で服を着せる。

着替えで面白いのは、その着せる順番。
肌着を着せたあと靴下を履かせ、
その上から足先までくるまっているパジャマを着せる。
靴下が脱げる心配がなくてけっこうよい。

沐浴時にやること。

1:おへその手入れ
へその緒が取れるまでは
おへそに赤チンをつけたあとガーゼを巻いていた。
(これまた「どうやって巻いてるの?」と毎回見ても覚えられないほど、
見事に巻いていた)
取れた後は綿棒にアルコール(60度)をつけ、
くるっとおへそを消毒してあとはそのまま。

2:顔周り
コットンにミネラルウォータースプレーを吹きかけ、
それで目や顔、耳などを吹く。
水道の硬水で拭いちゃいけないのね…。

3:ビタミンDの投与
4滴与える。

4:K1シロップの投与(母乳の赤ちゃんのみ)
週一回1mg与える。
(薬局で買ったセットがおままごとのようにちまちましていて
けっこう面倒)

家ではお風呂場で沐浴をしている。
洗面台は狭くてその中で洗えないので、
例のタオルの上で洗うのは洗面台横のスペース、
洗い流すのはお風呂の中に置いたベビーバスの中で。
お風呂場の暖房を効かせておけば、
この沐浴タイムはけっこう快適だ。
床が濡れても気にならないし、お風呂場ですべての作業が済む。
ベビーバスの中で誤って落としてしまう心配がないので、
タオルの上で洗うのは実は合理的なのだ。