マタニティ雑誌

婦人科に置いてあった妊婦さん向けのパンフの中に
マタニティ雑誌の年間予約割引があった。
年間予約すると半額になるというもの。
こういうことでもないとフランスの雑誌を買おうなんて思わないから、
調子に乗って申し込む。

私が申し込んだのはFAMILIという雑誌。
カバーページこそ赤ちゃんの写真だが、
中身はマタニティ雑誌と産後の子育て雑誌が
一緒になった感じ。
一冊で産前産後カバーしている。
でもどっちかというと産前の方が割合が多いかな。
特集記事は赤ちゃんがかかりやすい病気、
赤ちゃんのケアの仕方、日焼けからどう守るか、
なんてのもあるけれど、
ワーキングマザーのマタニティ生活、
男性はどうやってパパの自覚を持っていくか、
幼稚園に入るまでどこに子供を預けるか、のような、
親に重点を置いた特集も多い。

私はそんなにフランス語が読めないから、
字の多いページはあまり読んでない。
でも街角でのインタビューなんかは
子連れのパパも写っていて、フランスらしい!と
よく読んでいた。
あとQ&A。
「転んで頭をぶつけちゃったのですが、どうしたらいいですか?」
なんて、日本と同じじゃない!
ここで「バカンスは妊娠何ヶ月まで行けますか?」というのを発見し、
「なんだ、8ヶ月まで行けるって書いてあるじゃん」と
妙に自信を深めたのだった。

もちろん常設ページもあり、
驚いたことに「離乳食レシピ」「手作り(洋服やおもちゃ)」のページがある。
フランス人も手作りするんだ!
しかもけっこう手の込んだものが載っていたりして、
日本でこんなのを載せたら、
見ただけでノイローゼになっちゃうママがいそう。
フランス人はきっと徹底的に手作りする人とそうでない人が
分かれているんだろうなあ。
それに手作りしないことに全然後ろめたさもないし。

あとすごくフランスらしいのは、ファッションページ。
子供服はともかく、マタニティ期間中いかにきれいにすごすかは
フランス人ママにとって重要なテーマらしい。
お肌や髪の毛の手入れ、産後のシェイプアップ体操、
エステ、もちろんマタニティファッション、
気分をうきうきさせてくれそうな小物類…。
見ているだけでも「妊娠したからってぼーっと過ごしちゃいかん!」
という気になります。