上の子どうする?

今回の出産に関して一番の気がかりは上の子だった。
今までだって上の子がいる状態での出産を経ているのだが、
一番の違いは「上の子が学齢期だ」ということ。
今までは出産時上の子はいつも自宅にいたのだ。
いつ陣痛が来ようとも、誰かに家に来てもらえば事足りた。
今回は勝手が違う。
「もし昼間学校に行っている間に陣痛が来たら?」
「お迎えの時間に陣痛が来てお迎えに行けなかったら?」
「入院中、そして産後まだおぼつかない時期の送迎はどうする?」
悩みは尽きなかった。

ダンナは産休が取れるが、
仕事の都合上あまりたくさんは取れないとのことだった。
また現実的に考えて、
上二人は日中学校と幼稚園に行っているし、
らんちゃんはベビーシッターのナタリーの家に行ける。
平日は休む必要はあまりないんじゃないか?とも思った。

当初家事手伝いサービスの人にお迎えを頼むつもりだった。
しかし、ゆりちゃんは放課後エチュードに参加しているので、
家事手伝いサービスの時間とお迎え時間が合わない。
じゃあ産後だけエチュードに参加するのを止めて、
定時の16時30分帰りにするか?
それも難しかった。
計画出産ではないので、いつ生まれるか分からない。
どうやって先生にいつからエチュードに参加しませんと伝えればいいのか?
私のつたないフランス語ではできなかった。
そんなことを言われる先生も困惑するだろう。
また、エチュード参加の場合は18時お迎えだが、
そのあとcentre do loisirsで最大19時まで預かってもらえる。
そのシステムを利用してダンナがお迎えするという案もあった。
しかし、もーふぃーぬのママの話では、
小学校の夕方のcentre de loisirsは
いわゆる年間契約者のみで、
うちのように臨時で預かってもらうのは難しいとのこと。
もし希望するなら校長先生に話をしなければならないという。
それも避けたかった。

どこかで少しずつお互いの主張を引っ込めて譲歩するしかない。

ナタリーに相談したところ、
もし日中産気づいた場合はいつでも連絡をくれれば、
子供たちを迎えに行って預かると言ってくれた。
とりあえず日中の問題は解消した。
あとは送迎問題だけ。
送迎を第三者に頼む場合、学校に届出がいる。
(もちろんcentre de loisirsも同じ)
ということは、少なくとも出産前に誰に頼むかはっきりさせておかなくてはいけない。
この時点で家事手伝いサービスの人には頼めなくなった。
頼むのは産後で、しかも来るまで誰が来るのかわからないからだ。
困ったなーと思っているところにもーふぃーぬのママが
「もし必要だったらお迎えするからね」と言ってくれた。
もーふぃーぬの家はうちとまったく同じ曜日にエチュードに参加していた。
子供同士が仲がいいのと、帰り道がほぼいっしょというだけで、
こんなこと頼んじゃっていいのかな?
でもナタリーの次によく知っている人だったし、
幸いダンナももーふぃーぬの両親と顔見知りだったので、
迷惑かけてごめん!と割り切って、
エチュードの日のお迎えを頼んだ。
水曜日のcentre de loisirsのお迎えもお願いした。
エチュードのない日のお迎えはナタリーにお願い。
入院中の送迎はダンナが仕事を早めに切り上げてすることにし、
退院後の送りもダンナがすることになった。
こうしてまさに出産の数日前に体制が整ったのだった。


我が家がしいたフォーメーション
    エチュードのある日 エチュードのない日 水曜日
入院中 送り 8時30分(ダンナ) 8時30分(ダンナ) 8時30分(ダンナ)
迎え 18時(ダンナ) 16時30分(ナタリー) 18時(ダンナ)
産後 送り 8時30分(ダンナ) 8時30分(ダンナ) 8時30分(ダンナ)
迎え 18時(もーふぃーぬのママ) 16時30分(ナタリー) 18時(もーふぃーぬのママ)



いたってシンプルになったこのフォーメーションで、
懸念だった送迎はとてもスムーズだった。
私は産後三週間たつまで、送迎をしないですんだ。
一番の驚きだったのは、
ダンナがほぼ仕事を休まずに入院前後を
乗り切ることができたことだった。
ゆりちゃんたちのスケジュールを変えることなく、
出産を乗り越えられたのはラッキーと言うしかない。