市からお祝い金

退院して一週間後、
ナタリーがらんちゃんを送りに来たときに一枚の紙をくれた。
最初ナタリーが言っていることがよく分からなかったのだが、
どうやら市から出産祝いが出るので申請しろということらしい。
「2000フランもらえるのだから、忘れずに申告しなさい。
生まれてから3ヶ月以内よ!!」と
口が酸っぱくなるくらい言って帰っていった。

必要書類は以下。

・Livret de famille
Extrait de naissance(出生届)でよいと言われたが、
一応戸籍謄本の翻訳も持参。

・Dernier avis D'imposition
去年の納税通知書

・Ressources des 3 dernier mois
過去3ヶ月の給料明細

・Justificatif de domicile 1an avant la naissance de l'enfant
一年前の居住証明(EDFなどの請求書)

・Justificatif de domicile actuel
最新の居住証明(同上)

・Releve d'identite bancaire ou postal(R.I.B)

口座振込みのための口座明細

R.I.B以外はコピーも必要。

このリストを見て、市からもらったガイドを読んでみると、
どうやらこのお祝い金は、
マルメゾンに一年以上住んでいる場合もらえるものらしい。
どおりで一年前の居住証明なんかが求められているわけだ。
こういうことがままあるので、
請求書の類は絶対に捨ててはならないのだ。
(でも往々にして、必要なときに限ってなくしていたりするものなのだが)

ナタリーがあんまりうるさく言うので、
お散歩がてら事務所に行ってみた。
ところが、最新の居住証明に持っていった請求書が
8月現在のものだったため、
10月生まれの光が10月にここにいた証拠にならないらしく、
次の請求書が来たらもう一度来るように言われる。
申請に来るのが早すぎたのか?
また納税通知書もダンナ会社にあったので、
それを会社からもらうように言われ、
要は出直しになったのだった。
でも足りない状態でとりあえず受理はしてくれた。
「次回は不足書類だけ持ってくればいいから」と言われて。

ようやく書類が揃ったので再び出向く。
前回言われたとおり伝えたのだが、
担当者が前回と違ったためか話がうまく通らない。
何回も説明したがよく分かってもらえず、
もうすでに申請は済ませてあり、足りない書類を今日持ってきた、と
ねばりにねばったら、ようやくわかってくれた、というか
あきらめてくれたという方が正しいか。
とにかく受理してくれた。
しかし、こちらがすでに申請したというのに疑問を持っているにもかかわらず、
前回出した書類なりを探そうともしないのはちょっと首をかしげた。
不足書類が受理されたので
「いつ頃振り込まれるのか?」と聞いたら
「2,3カ月後」とのこと。
なんだか書類が消えてしまう不安があったので、
こりゃあ振り込まれるまで目を離せないぞと思った。

そして1月末、なぜか無事振り込まれた。
305ユーロなり。約2000フランだった。