Kermesse

6月の終わりごろ、おそらく一年間で最大のイベントである
kermesseがやってくる。
ケルメスって何?
事前にどんなことが手伝えるかというアンケートがあって、
ジュースを用意できる、
ケーキやキッシュを作って持ってくる、
クレープやゴーフル焼き機を提供できる、
出店の番ができる、
ゲームの商品集めができる、
などが書いてあり、ここから逆にこんなことをするんだなと想像した。
縁日?

直前には買い物券が売られた。
1枚3フラン、10枚つづりで25フラン。
1枚でゲーム、2枚でケーキが買えると言う。
またジュースや「ガトー」を持ってきてほしいというお願いレターが配られる。
「ガトー」は何を持っていけばいいのか?
想像がつかなかったので、ジュースを持っていった。

ケルメスの当日朝、
手に手にタルトやケーキ(クリーム系ではない、いわゆる焼き菓子)
を持ったお母さんがあふれていた。
「ガトー」はこういうもののことを言っていたのだった。
クッキーなんか買っていかなくってよかった。
しかしこのボランティア精神には頭が下がる。
日本でこんな自主性に任せていたら、
一体どれだけケーキを作ってくることか。

ケルメスは夕方5時~8時。
ダンナも会社を3時半に早退して一緒に行った。
いつも遊んでいる幼稚園の中庭がケルメス会場だった。
まだ4時半なのに、すでに大賑わい。
なぜかゲームももう始まっている。
ゲームといっても、
輪投げ、つり(ラッピングされた景品をつる)、
ボール当て(積み上げた缶にボールを当ててくずす)、
障害物競走(なぜかジャガイモを持って障害をくぐり、最後にジャガイモをバケツに入れてゴール)、



バスケットボールなど、
どれも簡単にできていて、絶対景品がもらえる仕組み。
ほかにお化粧コーナーがあって、大人気だった。
仮装用のお化粧をしてくれるのだ。
ちょっとお高くて、買い物券3枚。
お化粧係は園長先生をはじめとした先生たち!



私たちが持ち寄ったジュースやケーキはあふれんばかりに並んでいた。
ジュースもケーキも何にしろと指定がないので、さまざまな種類がある。
買うときに「これ」と言って好きなものを選べる。
なんと合理的な仕組み!!
ゆりちゃんは普段は食べないガトーショコラ(チョコレートケーキ)を食べる。

BGMは今年のヒットパレード。
幼稚園のお祭りでも、決して子供向けの童謡なんて流れない。
司会(きっと誰かのパパなんだろう)も本格的。
これは子供だけでなくて大人も楽しむものなのだ。

最後はtonbola(福引)。
これは買い物券では買えず、別売りだった。
一枚10フラン。
2枚買ってみた。
いつ始まるのかな?と思いつつ、
ゆりちゃんが最後までゲームをやりたいと言うので、
いろいろ回っていた。
そのうち、例の司会者がtonbolaをやっていることに気がついた。
買った用紙に番号と色がついていて、
それを読み上げているのだ。
気がついたのが遅かったか?
最後まで待ってみたが、呼ばれなかった…。
ゆりちゃんはもう眠かったのもあったが、
何かおもちゃがもらえると思っていたのにもらえなくて、
ものすごく泣いていた。