アテネ

レンタカードライブ第2日目はアテネ。
やはりギリシャに来てアテネははずせないだろうということで出発。
問題は滞在地から車で2時間かかるということと、
行きはいいとして帰り、果たして無事島まで戻ってこられるか?

アテネまでは島から橋を渡ると高速道路になるのだが、
これが本当に高速道路?と疑いたくなるくらい道が悪い。
もらった地図でも、舗装道路とそうでない道路という色分けがされているから、
舗装されているだけまし、ということだろうか。
本当にこれで2年後にオリンピックをやるんだろうな…?

どうやら無事アテネまで着いたのはいいのだが、
目的のアクロポリスが見えているのに近づけない。
たぶん車で入り込めないようにしているのだろうが、
この暑さで子連れなのにあまり遠くから歩くのはいやだ。
うろうろするうちになんとなく近くまで行ける。
そこに思いっきり路駐する。

アテネもローマと同じく、そこいら中遺跡だらけ。
掘ったら遺跡が出てくる世界だろう。
路駐しているすぐ目の前も遺跡。
遅いお昼を食べてからアクロポリスを目指す。

ところが地図の見方が間違っているのか、どちらに向かっているのかわからない。
遺跡を目印にしたいのだが、遺跡だらけで目印にならない。
途中おみやげ物屋さんで聞いたら、
思っていた方向と全く逆方向を歩いていて、
しかもかなりアクロポリスに近づいていることが分かった。
逆じゃなくてよかった。
そこからはおみやげ物屋ストリートを歩いてアクロポリスの入り口を探す。

やっと見つけた入り口は、ここからも入れるけど、
ベビーカーならぐるっと回って正規の入り口から入ったほうがいいと
アドバイスされる。
ここから正規の入り口までが辛かった。
日陰ほとんどなし。
石畳の道はなだらかではあるが坂道。
夏の子連れは覚悟すべし。



それでも山の上にパルテノン神殿が見えてくるとちょっと感動。
「がんばろう!」という気がしてくるから不思議だ。
もう少しで入り口というところでバスの駐車場発見。
ツアーで来るとここまでバスで来られるのね…。

ここからさらに坂道は険しくなる。
入り口で入場券購入。
大人12ユーロ、子供はただ。
入場券は6枚つづりくらいになっていて、
いろんな施設への入場券がついているらしい。
(敷地内にはアクロポリスで発掘された彫刻なんかを
展示している博物館もあった)
アクロポリス入り口でベビーカーを預ける。
(ベビーカーで登っていたつわものもいたが、
絶対お勧めしない)
そこから坂道はさらにさらに険しくなる。
おまけに石が磨かれているのか大理石が混じっているのか、
つるつる滑るのだ。



登る途中にまずヘロデス・アティコス音楽堂。
なんと現役。
夏にアテネフェスティバルという音楽祭をやっていて、
その会場になっているらしい。
ここで馨はおしっこがしたくなり、
ローマ・コロッセオに続き、またまた世界遺産にマーキングする。



アクロポリスへの門、プロピーレア(前門)。
復元作業中なのか崩壊防止なのか、ご覧のとおり足場だらけ。
でもこんな門に迎えられたらちょっと嬉しい。
ここをくぐっていくのだ。



そしてこれが!かのパルテノン神殿。
でも似たような(っつうかパルテノン神殿を真似た)建物を見すぎているせいか、
いまいち感動は薄かった。
「マドレーヌ寺院とそっくり」
「そういえばローマにも似たようなのが」
(当たり前、パルテノン神殿を真似たんだから)
というのが正直な感想か。
こちらは復元作業中とのこと。
いつになったら復元完了するのだろう?

  

パルテノン神殿の向かいにあるのがエレクティオン神殿。
柱に女性の彫刻がなされていて、
頭で屋根を支える格好になっている。
(左、手前に飛び出た部分の柱が彫刻
右は裏から見たところ)

山から降りてくる途中で、隣の古代アゴラを一望できた。
写真では分かりにくいが、パルテノン神殿よりよく残っている
ヘファステイオン神殿が左奥にあり、
アクロポリスのような石だけの要塞と違い、
緑豊富な場所。
時間があったら&暑くなかったらぜひ回りたいところ。



アクロポリスを降りてから車の方に向かうが、
途中なんともおいしそうなタベルナを発見。
あまりお腹がすいていなかったが、そこでサラダとフルーツの夕食。

夜もふけ、ホテルを目指す。
が、島に通じる高速道路にぶつからない。
高速道路なんて一つしかないのだからすぐ見つかると思ったが、
何しろ標識が読めないのでとっさにわからない。
何度も市内をぐるぐる走ってようやく高速道路へ。
島への出口をガソリンスタンドで教えてもらい、ようやく帰り着く。
時すでに夜中近くだった。