ザルツブルグ旧市街めぐり

モーツアルト生誕の地ザルツブルグには、
文字通りモーツアルトがあふれている。

まずは大聖堂から。
大聖堂の前にはマリア像があるのだが、
聖堂正面から見ると、
聖堂の上のほうにいる冠を持つ天使が
あたかもマリア像に冠をかぶせようとしているのだ。
設計段階からこの効果を念頭に入れていたらしい。



内部は外から見るよりだいぶ大きい。
パイプオルガンが6000本ものパイプを持つ
ヨーロッパ最大のものと書いてあったが、
そんなに大きいものには見えなかった。
ドーム部分は第二次世界大戦時に空爆で破壊され、
戦後再建されたもの。
空爆で壊れた当時の写真が生々しかった。
再建後まだ比較的日が浅いせいか、
全体的に色も鮮やかで明るい。



入場時に寄付金を渡さなければならない。
渡さなくてもうるさく言われないだろうけど…。
渡すと大聖堂の歴史を簡単に
(本当に簡単に!)書いたカードをくれる。
日本語カードもあり。

続いて隣のレジデンツ。
歴代の大司教たちが住んでいたところ。
大人12ユーロくらいだったかな?
ここでも日本語オーディオフォンあり。
先のノイシュバンシュタイン城で
すっかりオーディオフォンの味をしめた子供たち、
ここでも各部屋聞かないと気がすまない。
部屋はノイシュバンシュタイン城に負けないくらい
豪華な装飾が施されていた。
シルクの壁紙や時計などは
フランス製のものが多かった。
モールアルトが演奏した部屋、なんていうのもあった。
外見は至ってシンプルな建物なので、
そのギャップは結構大きい。

ここで一服、カフェグロッケンシュピールで一休み。
モーツアルト広場にある。
向かいがわにモーツアルトの曲を奏でる
グロッケンシュピール(鐘、ですね)があるのだが、
残念ながらその音を聞くことはできなかった。
カフェでは久しぶりにスポンジ台を使ったケーキを堪能した!
フランスでは中身のつまった重くて小さいケーキが多いので、
こういう軽くてある意味日本的なケーキは久しぶり。
コーヒーもエスプレッソじゃなくて嬉しい。
(私はエスプレッソがあまり好きではない)

さてそこからはまっすぐ祝祭劇場へ。
毎年ザルツブルグ音楽祭が開かれるところだ。
もう今年のプログラムも発表済み。
今からじゃあ予約も取れないんだろうな。
劇場前はまだひっそりしていた。



中に入ってみる。
途中ビュッフェがあったが、
なんだか古い建物を改装したような雰囲気のある部屋。
ここで幕間のお茶を飲むのかしらん。


その名も「カール・ベーム・ザール」!

その片隅のドアから次々に人が中に入っていくので、
こっそりのぞくと、
そこではこれからリハーサルをやるといった風情。



観光客がここにいていいのかということ自体、
非常に怪しかったので、
できればリハを聴いてみたかったけど、
それは断念してロビーをぐるっとまわって出る。
私たちがちょうど出たところで
関係者らしき人がドアを閉めてしまった。
やっぱり本当はこんなに内部まで見学できないのだろう。
ラッキーだった。
プログラムはモーツアルトのオペラはもちろん、
世界中の著名な演奏家が目白押し。
うっわ~、行きたいぞお!

祝祭劇場を過ぎたところはなんとカラヤン広場という。
でもカラヤンの像も立っていないし、
言われなければ分からないかも。
でも街中のギャラリーにはカラヤンの絵もあったし、
とあるホテルにはカラヤンの像もあった。

そのままメインストリートのゲトライデ小路に行こうとしたが、
途中におもちゃの博物館を発見、
ダンナと寄ろうかどうしようかと意見が分かれたが、
モーツアルトの生家にも行きたかったので、
そちらが閉まるとつまらないので、
先にモーツアルトの方に行くことにした。



ゲトライデ小路の中ほどにあるモーツアルトの生家。
壁が黄色く塗られているのですぐわかる。
大人7.5ユーロ。
4階建てなので、ベビーカーを持ち込むのはちと面倒くさい。
(持ち込んでいる人もいたが)
展示されているのは手紙類やモーツアルトの使った楽器、
楽譜や肖像画など。
手紙はもちろんドイツ語で全然読めないし、
モーツアルトがすごく好きというわけでもないので、
さらさらと見てまわったが、
中で一番興味深かったのが、
オペラ『魔笛』の当時のチケット。
公園日時や場所はもちろん、
キャストまで印刷されているので、
紙がすごく大きい。
A4の紙の縦半分くらいの大きさはあるだろう。

その後おもちゃの博物館まで戻ってみたが、
5時閉館で見るのに一時間くらいかかるということで
4時40分頃着いた我が家には
お金を払ってみるのはちょっともったいないよと
係の人が親切に忠告してくれた。
ということで断念。

今一度ゲトライデ小路に戻る。
ここは本当に観光客があふれている!
まるで原宿(ちょっと古いかなあ)。



ブランドショップも多数。もちろんレストランも。
変わったところでは卵のみのオーナメントショップ。



横道にそれたところにあった大きなテラスレストランで
簡単な食事。
でもあなどるなかれ、なかなかの味だった。
トマトスープは今まで飲んだ中で一番おいしいと絶賛していたし、
お皿いっぱいの大きさのウィナーシュニッツェルもなかなか。

店はそれぞれ特徴のある看板を出している。
あのマクドナルドでさえ、気をつけていないと見過ごしてしまう。



ゲトライデ小路のほぼ終点アルターマルクト広場で
知り合いに教えてもらったチョコレート店に行く。
(これは二日目に行った)
店頭にはテラスのカフェも出ているので分かりにくい。
チョコレートはいろいろな種類があったが、
知り合いおすすめのモーツアルトチョコを購入。
普通モーツアルトチョコといえば赤い包み紙がポピュラーだが、
ここのは青い。
我が家も一袋買ったが、
おいしいものには目のないお子様方に
あっという間に食べ尽くされた。

一方川の反対側の旧市街。
ホテルからミラベル庭園が近かったので見に行く。
天気もよく、土曜日だったこともあり、
庭で記念撮影する新郎新婦さん。しかも二組も。
まるで八芳園みたいだ。
庭も想像していたよりこじんまりとしていて小さい。
ベルサイユ宮殿やらばかでかい庭園を見すぎて麻痺しているかな?

  

それからモーツアルトの二度目の家。
こちらは壁がピンクに塗られていてこれまたかわいい。



大人5.5ユーロ。
展示品は生家と同じく楽譜や手紙、楽器など。
残念だけど、あんまり興味がない~。
またもやオーディオフォンだったので、子供は楽しい。