フュッセン

Fussen

寝ぼすけの我が家にしては珍しく、
前日の計画通り朝7時に無事家を出る。
連休初日で道が混んでいるのではないかと危惧したからだ。
しかし途中南フランス方面への分岐点から先は
特に混んでいることもなく、快適なドライブだった。
連休中は南仏に向かう人が多いらしい。

ドイツに近づくにつれて、景色もだんだん変わってくる。
平野中心だったのが森が多くなり、
家々の屋根も赤く、そして土も赤い。
一体何を作っているのだろう?
やっぱりじゃがいも?
そんな想像も楽しい。

ドイツに入り、最初に出てくるのはシュバルツバルト。
「黒い森」である。
「フランス語だったらforet noireって言うのかなあ?
雰囲気出ないなあ」
などと話しながら行く。
本当に黒い!



木の種類が違うのか、土の成分が違うのか、
木が全部黒いわけではないのだけど、
時々明らかに色が違う木々がある。
酸性雨でやられているという噂のシュバルツバルトだけど、
少なくとも高速道路沿いは枯れている様子はなかった。

フュッセンはノイシュバンシュタイン城観光の起点という認識だったが、
実は温泉などもある保養地なのだそうで、
なるほどお年寄りが多い。
ホテルにもサウナがあった。
そして日本人観光客も多いのだろう、
日本語表示も目立つ。
ホテルのおみやげで時計やアクセサリーなど、
高級品のショーケースにだけ日本語表示を見つけたときは
少々寂しい気持ちになったが…。

今回全てのホテルで5人一部屋で取れたが、
フュッセンのホテルは広かった。
シングルベッドが3台にエキストラベッド1台だったが、
まだあと2,3台はベッドが入りそうな広さ。

ホテル併設のレストランもあったが、
散歩も兼ねて外に出る。
町自体は小さいので、徒歩で簡単に歩いてまわれる。



フランスは8日は休戦記念日で祝日だが、
ドイツは祝日ではない。
そりゃそうだろう。
でも外に出たのがすでに7時半頃だったので、
大半の店は閉まっていて
開いているのはレストランくらい。
ふと通りかかった教会でパイプオルガンの音が聞こえた。
平日なのにミサがあるのか?

ぐるっと一回りして居酒屋風のレストランに入る。
観光地なので大体英語は通じるが、
注文くらいはドイツ語に挑戦!
ドイツはどこでもりんごジュースがあるのが面白い。
子供にも好評。
フランスじゃたいていオレンジジュースくらいしかないものね。
料理名を見てもなんだかさっぱり分からないが
適当に頼んでみる。
その結果がこれ。

左、私が頼んだ一皿。
シュヴァインブラーテン(豚肉のワインソース)、
つけあわせはクヌーデル(お団子みたいなもの。
手前の白い切ってしまったものはジャガイモと小麦粉をこねたようなもの。
奥の茶色っぽいのは肉でした)
ゆりちゃんはこのお肉が気に入って、
結局一枚全部食べました。
これのほかに別皿でザウワークラウトつき。
右、ダンナが頼んだ一皿。
多分レーバーシュニッテン(薄切りレバーのカシスソース)。
なんだか分からずに頼みました。
つけあわせは手前のマカロニ風なのが、実はニョッキっぽくて、
見た目よりお腹にたまるとか。
お皿の左側にあるのは赤キャベツのザウワークラウト。