シャルトル

CHARTRES

9月に入ってから天気がさえなかったが、
久しぶりに晴れた日曜日。
むしょうにどこかに行きたくなってしまった。
動物園かシャルトルか?
いつもならお子様向きに動物園を選択するところだが、
ドライブしたくてシャルトルにする。

行きがけに子供たちがやれトイレだのおなかが空いただのと
騒ぎ立て、
入る予定のないアクアブルバー(室内プールやスポーツ施設、
映画館、レストランなどが入った複合施設。
今私のまわりではちょっとした話題になっている)に
入るハメになり、
ここで2時間ほど時間を費やす。

さて気を取り直し、再び走る。
パリから1時間も走らないうちに、フランスの田舎の景色。
めっきり秋らしくなっていた。
きれいに刈り取られた後の畑(麦畑?)。
一面にたなびくトウモロコシ畑。
所々に点在する赤茶色の屋根の家並み。
木の葉も色づき始め、なんとも気分のよいドライブ。

遠くのほうに2本の尖塔が見え始めた。
目指すシャルトルの大聖堂である。
ここの見所はなんといってもステンドグラス、なのだが…
こんなものか?
晴れた日を選んだつもりだったけれど、
もっとぴかぴかの快晴の日でなければ美しさを堪能できないのか?
きれいだけど普通だった。

怪しげなものと言えば、聖遺物「聖母マリアの衣」。
実際に聖母マリアが身につけていた布だと言うが、真偽のほどは?
真ん中のショールのようなものがそれ。

外に出て大聖堂の外観を眺める。
こちらのほうが興味深かった。
柱に刻まれた彫刻群が長細い、
2本の尖塔は建築様式が異なるため、
左右アンバランス。
火災などで何度も建て直しているかららしい。
あなたはどちらが好き?

左がゴシック様式、右がロマネスク様式。
私はゴシック様式が好き。

規模も小さめで、全体的にちょっとぼろっちい。
ランスの大聖堂のほうが迫力がある。
さすが世界遺産。

ただシャルトルで複数の建築様式を比べることができて、
自分の好みが分かったし、
建築様式というものにも興味が湧いてきた。

その後ぐるっと大聖堂の周りを歩き、
隣の美術館の庭に出た。
そこから見える町並みはこれ!!

街中は石畳の細い路地が多く、
車よりは歩いて散策向き。
テラスのあるレストランもあったけれど、
もう寒くてそろそろおしまいかな。

この日は私の体調もあまりよくなく、
子供たちもぐずり気味だったので、
さっさと家に帰る。