ランス

REIMS

ある日曜日、起きたらすごくいい天気だったので、
ロワールでレストランをやっている友人のところに行こうということになる。
電話をしてみたら今日でも大丈夫だと言うが、
「これからパリを出る」と言ったら、
「3時間半もかかるわよ~。今日は無理ね」と言われてしまう。
すでにそのとき昼だったのだ。
あえなくロワール行きがぽしゃる。

車で2時間圏内で行けるところをいくつか候補にあげ、
最終的にランスにしようと思ったのは、
オペラで「ランスへの旅」っていうのがあったなあというのと、
ガイドに「シャンパンの本場」という文句を見つけたからなのだ。
う~ん、シャンパン飲みたい!
ちなみにそのときのほかの候補はブルゴーニュ。
動機はあまり変わらない。

さてランスへの道すがら、ディズニーランドパリのすぐ近くを通る。
高速道路にミッキーマウスの案内板が登場するのだ。
ここをうまく回避できるか?
子供たちはちょっと気づいたようだったが、
「今日はミッキー休みだってさ」と見えすいたウソをついて
通り過ぎる。

だんだんのどかな畑が続くようになってきた。
そして出てきた、菜の花畑!(「花の色」を参照のこと)
畑の区画がはっきり別れていて、そのコントラストがとてもきれい。
景色に見とれているうちにランスに着いた。

一番目立つノートルダム大聖堂に行ってみる。

見上げるばかりの大きな建物。
中にも入れたので入ってみた。
ステンドグラスが色とりどりできれい。
この日は雨だったが、
晴れていたらさぞかしきれいなんだろう。
本物を見たのは初めてかもしれない。
ガイドによるとシャガール作のステンドグラスがあるというが、
どれのことだろうか?
ゆっくり一周していると突然シャガールの絵が目に入る。
初めて行く方もご心配なく。
シャガールのステンドグラスは一目でわかります。
シャガールらしい青基調の絵です。
ろうそくに火をつけたりするのは
日本のお寺でお線香を上げるのと一緒かな?と言いながら子供たちがやりたがるので火をともす。

 

 

 

外に出てきてあらためて見上げると、
入り口の上部は彫刻だらけだ!

 

「曼荼羅みたいだ」と私は思ったが、
ダンナも同じことを考えていたらしい。
妙なところで仏教とキリスト教の共通点を見つけたりして。

実はパリのノートルダム大聖堂も未体験。
これを機会に「フランス大聖堂めぐり」をしようかと思ったりもした。

さてランスに来たもう一つの目的、
シャンパンを買って帰ろう!
シャンパン会社がたくさんあるらしいが、
そのうちの一つを目指して行ってみる。
残念ながらたった5分前に閉まってしまったばかり。
目の前にはフジタ教会という、
藤田嗣治(またの名をレオナールフジタ)が壁画を描いた教会があり、
おおお~あれが~見たい~と思っているうちに
車窓を流れていきました…。

けっきょく大聖堂のすぐ目の前のシャンパンショップで
シャンパン購入。

お腹がすいたので、町の中心のほうに行って
レストランを探してみる。
子連れで敷居の高そうなレストランは入れないが、
ブラッスリならいけるとダンナは言う。
今まで和食屋でしか外食をしたことがなかったが、

さんざん迷った末、ここはと思うところに入ってみる。
menuで278Fなり。
前菜はなんだったか忘れたが、
これだけでかなりお腹いっぱい。
メイン:魚をマッシュポテトでくるんで
ホワイトソースとトマトソースで煮込んだもの。
実は私はこのソースの味が嫌い。
お腹もいっぱいだったので半分食べるのがやっと。
デザート:リ・オ・レ。
要はお米をミルクで煮たものをアイスのように固めてある。
これもお腹いっぱいの身には重かった…。
しかもお子様たちが限界でぐずり始め、
最後は流し込むようにして食べたのだ。
いろいろな意味で疲れてしまった。