シャンボール

CHAMBORD

二日目の二軒目はシャンボール城。
フランス最大級の城らしい。
ここもはずしてはいけない城。
ここからシャンボール城という立て札を見ながら走る。
まわりの森は手入れされている感じ。
すでに敷地内か!
正面にお城が見えてくる。
駐車場表示を見間違い、城を通り過ぎてしまう。
しかしちょっと過ぎたところで
別角度からのベストショット発見。

これまた駐車場がばかでかい。
しかもお城の前にはホテルあり、カフェいろいろあり。
城内にもカフェがあるらしいが、
とにかく広いというウワサのこのお城で
無事カフェまでたどり着けるかわからないので、
手前のカフェで遅い昼食。

さて気合を入れて城に向かう。
入場料は大人7.5ユーロ(だったかな)、子供はただ。
15歳までかからない。
リュックサックなどの大荷物は持ち込み禁止。
入り口でクロークに預けなければならない。
ベビーカーは持ち込めるが、
有名な螺旋階段の昇り降りがかなりきつい。

これがレオナルド・ダ・ヴィンチ設計?というウワサの
不思議な螺旋階段。
登る人と降りる人が決してすれ違わないという。
要は二重螺旋になっているのだけど、
よく考えられていると思う。
同じような螺旋階段は、この城のあちこちに見られる。
各階はこの螺旋階段を中心に放射状に部屋が配置されている。
各々の部屋がさらにまたいくつかに分かれていて、
その中にも螺旋階段があって、
どの部屋にも簡単に行けるような構造になっているらしい。
そこまでは理屈で分かったが、
とにかく部屋数が多いので、見て回るのが大変。
ガイドによると440部屋あるのだとか。
ここには日本語のガイドもあり、
見学に割ける時間によって見る場所のお勧めが書いてある。
そう、全部屋見ていたら日が暮れてしまうのだ。

部屋はお決まりの暖炉のあるサロンとか寝室。
タピスリー多数。
中では毛色が違って面白いと思ったのは、
壁紙からベッドリネン、カーテンまで全て同じ柄の部屋。
(絶対女性の部屋だな、これは)
それから妙な蜀台。

これがあったのは一部屋だけだったけど、
この部屋の蜀台は全てこのデザイン。
ちょっと趣味悪すぎる…。

3階は狩猟の部屋と称して、どの部屋も狩猟の様子を書いた
リアルな絵画やタピスリーばかり。
ここまで見た時点でかなり疲れていた。
あとは屋上を見るだけだ。

屋上は屋根の上をぐるっと一周できる。
今まで登ってきた螺旋階段の上にある塔は
彫刻の施されたなかなかのもの。

屋上からは庭園がのぞめる。

左右対称の見るからに調った庭。
でも花とかイロモノはなく、芝生が広がるだけだった。

城を出たのはもう閉館間近だったので、
私たちの見た「本館」以外の
教会や別棟は見なかった。
実際かなり疲れていた。
城の周りはぐるっと堀に囲まれていて、
貸しボートに乗ることができる。
また貸し自転車もあり、
このだだっ広い敷地内を効率的に回るには
自転車が一番いいかもしれない。

夕方、あかね色に染まったシャンボール城を見ながら一杯。
疲れたけどいい旅行だったなあ。

これでもまだ夜8時。

帰り道、行きに来た広大な森を逆に走ると、
正面に見えるのはなんと原子力発電所の煙突。
シャンボールの城と原発が向かい合っているのか…。
ちょっと興ざめしてしまった瞬間だった。

ロワール地方はうちが見た城だけに限らず、
もっともっとたくさんの城がある。
見たかったけど行けなかった城もあるので、
ぜひ第二弾を企画したいと思っている。