ショーモン

CHAUMONT

二日目はアンボワーズに向かう途中にロワール川沿いに見た、
ショーモンのお城に行くことにした。
車を降りて、坂道を登っていく。

けっこう急な坂で、まるで高尾山にでも登っているよう。
いつまでこの坂が続くんだろうと弱音を吐きそうになる頃、
ちゃんと頂上についた。
お城の隣はごく普通の家。
その家には車も停まっていたので、
別に車で上がれる道もあるらしい。

入り口は今までのお城とはうって変わって
ただの木戸だけ。
こんな無用心なことでいいのか?
入るといかにも春の庭というかんじの、
木々の緑と芝生の緑、そして一面に咲く黄色い花に迎えられる。

木漏れ日が気持ちよい。
お城はまだ見えない。

5分も歩くとお城が見えてきた。
まるでおとぎ話に出てきそうなかわいらしいお城だ。

入り口のシチュエーションといい、
かわいらしさばかりに目が奪われがちだが、
坂の上でロワール川沿いという立地は、
しっかり城塞としての条件を備えている。
しかも城の入り口は跳ね橋だ。
かわいいだけではないのだ。

入場料は大人5.5ユーロ。
子供はただだが、6歳からはかかる。

中庭から見た様子。

中庭からはリラの花、そして
ロワールの流れがのぞめる。

中はあいかわらずの構成だが、
書斎や寝室などは実直なつくり。
そんなに大きくないし、
ここなら住んでもよさそうだ…。
それにしてもどこの書斎も百科事典がズラリ。
百科事典を持つのが一つのステイタスだったのか?
(マルメゾン城のナポレオンの書斎も同じだが)
しかし戦いのためのお城らしく、こんな部屋も。

どのお城にも礼拝堂がついているのだが、
ショーモンの礼拝堂が一番きれいだった。
そして一番規模が大きかったかも…。

庭には樹齢?年か不明の
巨大な松の木が何本もある。
幹がおもしろく伸び広がっていて、
一見の価値あり。