日本文化に触れるには

特に食べたいものがなかったので、
結果的に日本に観光に来た外国人みたいな行動をしてました。


江戸東京博物館

両国にある。
子供たちは日本のことをほとんど知らないので、
まあ社会科見学みたいなつもりで行ってみる。
大人600円、子供は小学生以下はただ、
都内の中学生もただらしい。
入場してすぐが日本橋の実物大模型(歩ける)。



模型がたくさんあって、子供も飽きない。
また体験コーナーもいくつかあり、
纏を担いだり、千両箱を持ったりできる。
(千両箱は光より軽い)
江戸はその時代の文化や風俗を紹介しているが、
東京は文化ももちろん紹介しつつ、歴史も追っている。
鹿鳴館の模型があったのだが、
床が強化ガラスになっており、足の下が模型になっている。
わー、これ、オルセーにあるのと一緒じゃーん、
と思っていたら、日本ではこういうタイプの展示は初めてなのだそう。
フランスではけっこうポピュラーなんですよ。
東海道四谷怪談の舞台転換を見せる模型があって、
子供たちはそれにとても興味を持つ。
「これが見たい!!」と言うので、
それじゃあ歌舞伎に行くか、ということになる。

余談だが、ここの駐車場はバカ高いので避けること。
もともと観光バス用の駐車場を一般車にも開放しているものなので、
料金設定がバス用になってるらしい。
駅から近いので電車利用、もしくは近くのコイン駐車場に止めましょう。

歌舞伎

実は同じ日にJリーグがあったので、
どっちに行くかずいぶん迷ったが、
雨だったので歌舞伎に行くことにする。

でも歌舞伎って、昼の部と夜の部とあるし、固定客が多そうだし、
当日券なんてあるのかな?
と調べてみたら、一幕見席というのがあって、
一幕だけ見ることができる席がある。
場所は最上階の桟敷なんだけど、とにかく安い。
一幕800円程度。
もちろん二幕続けて見ることもできる。
専用窓口があるので、そこで買う。
注意したいのは、席は四階で階段しかないこと。
しかもベビーカーを一階に放置していけない。
窓口で「ベビーカーを一階に置いていっていいですか?」と聞いたら、
「当方では責任を持ちかねます」
「じゃあもしなくなってもかまわないということだったらいいんですね?」
「搬入の出入りもありますので…」
「あ、ダメってことですね、分かりました、持って行きます」
というやりとりがあった。
ダメならダメと最初から言え~!
本人は最初からダメと言ってるつもりだったのかな?
日本語の回りくどさを実感した。
フランスだとダメならはっきりダメと言うし、
責任は自分が持つからと言えば、
「お好きなように」と放っておかれる。

それはともかく、歌舞伎の形式化された美の世界、
分かってはいてもきれいだしおもしろかった。
見たのは近松の国性爺合戦の三幕四幕、
中村鴈治郎の「慣ちょっと七化(みなろうてちょっとななばけ)」。
らんちゃんは国性爺合戦が気に入ったらしく、
約一時間かぶりつきで見ていた。
話を全く知らない上、
見た幕はわりと静かな語り口調の場面。
どうしてこれがそんなにおもしろいのだ??
子供には後半のいわゆる七変化の方が
変化があっておもしろいかと思っていたが、
これはもう飽きてダメ。
交代でロビーに出るハメとなった。
一幕見席は外国人も多かった。
ちょっと歌舞伎を見てみたい向きにはぴったり。
鴈治郎の頃には立ち見も出る盛況だった。

歌舞伎座からほど近い、元松竹の映画館が
きれいなオフィスビルに変わっていて、
そこの駐車場は歌舞伎座と提携していて
少し駐車料金が安くなります。
銀座のど真ん中で駐車場を探すのは
大変なので、歌舞伎を見るならここはお勧め。

カレーミュージアム



これを「日本文化に触れる」と言ってしまっていいのかわからないが…。
しかし日本ならではの食事といえば、
カレーもかなり上位に入ってくるのでは?

日本で何を食べるか?という話になって、
ウナギ、焼肉、ラーメン、カレーなどが挙がる。
和食といえば筆頭に上がりそうなお寿司やお刺身、
実はフランスでもけっこう食べられる。
フランスで和食といえば「スシ」なのだ。
(もちろん店によってピンからキリまでいろいろあるが)
ウナギは食べちゃったし、焼肉は食べたくない。
ラーメンはフランスにけっこう店があるが、
満足行く店がない。
だから自分で麺から作る人もいるくらいだ。
同様に日本風のカレーもなかなかない。

で、新横浜ラーメン博物館とカレーミュージアムで迷う結果に。
ラーメン博物館は行ったことがあるので、
カレーミュージアムに行くことにした。

場所は伊勢崎町モール。
ゲームセンターの7、8階がカレーミュージアム。
専用エレベーターを登ると、インド風の衣装を着た係の人が待っている。
そこで中の説明を簡単に聞く。
まるでディズニーランドのようだ。
カレー店は7、8軒、他に屋台のような軽食の店があり。
本場の味を目指しているもの、オリジナルを目指しているものが多く、
私が求めていた「いかにも日本のカレー」っていうのがなくて残念。
そういうのが食べたい人はルーを買って自分で作れってことか。
規模としては小さく、ラーメン博物館の方が秀逸。