手頃な観光地・サンジミニャーノ

一月一日はサンジミニャーノに行くことにした。
「でもサンジミニャーノだって新年なんだから、何にもやっていないかも」

その心配は杞憂だった。
近づくに連れて増えてくる車・車・車。
観光バスもどんどん来る。
うちは比較的早く着いたつもりだったが、
すでに着いてすぐの駐車場は満車。
何?みんな同じことを考えていたってこと?

町の中には車で入れないので、
駐車場に入れたあと歩いて行く。
すごい人ごみ。
これって新年の神社並みの混雑だ。
さしづめ今はは参道を歩いているってところか。
沿道にはさまざまな店が建ち並ぶが、
けっこう開いている。
観光客が多いところなのね…。
おみやげ屋さんやカフェはもちろん、
フランスでいうシャルキュテリーのような、
ハムやサラミ、パスタなどを売っている店も開いている。
これも観光客向けか。ワイン屋も同様。

でも道の石畳、同じような色をした建物、
そして歩いているうちに出てくるサンジミニャーノの象徴、塔。
ちょっとした横丁がいかにもイタリアの田舎らしい
素朴な雰囲気をかもし出している。



人の波にしたがって歩いているうちに
真ん中に井戸のある小さな広場に出る。
ここが中心?
でもさらに人が歩くほうに流れにまかせて歩く。
少し山道になってきて、苦労しながら上がっていくと、
古い建物のさらに残骸のようなところに出た。
昔は何だったのかまったく分からない。
その一部の高台に上ることができ、
急な階段に気をつけながら登ると、
ああ、これがトスカーナの豊かな大地!!



そして反対側はサンジミニャーノの塔の群れ!!



帰りは足ががくがくした私だった。
私のように運動不足だと、
たった20段ほどの階段を昇っただけでひざが笑います。
要注意。

帰りに教会に寄ってみる。
天井近くに明かり採りの窓がある中世の教会。
小さいけれど、荘厳な雰囲気に包まれていた。