教会内装飾

★アッシジ

サンフランチェスコ大聖堂のジョットの壁画が目的。
小さな聖堂なのかと思っていたが、
町が近づいてくると、遠くからでもはっきりわかる。
想像以上に大きな建物だった。
町は高台の上にあるので、
ふもとの駐車場に車を停めて登っていく。
もっとも街中も車は走れるし、なんと聖堂の目の前まで
車で行くことができたのだが(停められるかは不明)。



フランチェスコ会というのは清貧を旨とするそうだが、
大聖堂の壁や天井一面に描かれたジョットの絵は圧巻。
聖堂内にはフランチェスコ会の修道士(白い衣を着ているので
すぐわかる)も何人もお祈りしていた。
壁画にはキリストの生涯を描いたところもあり、
ゆりちゃんもだいぶヨーロッパでいろんな絵を見たので、
キリストの話も少し分かってきている。
「みんなでごはんを食べているところ」(最後の晩餐)
「赤ちゃんが生まれたところ」(東方三賢士)
「十字架にかけられているところ」
などなどは見つけられる。

階段があってそのまま上がっていくと、
なんと二階があり、そこにも礼拝堂が。
そしてここにもジョットの一面の壁画があります。
一階に比べて破損が著しい
(もしかしたら地震の被害の修復が終わっていないのか?)が、
こちらも素晴らしい絵ばかり。
そしてそこから外に出る扉があり、
出ると目の前の庭に等身大のプレゼピオ
(フランス語だとクレッシュ。キリストの生誕を物語る人形です)が…。
大聖堂は斜面に建っているのだろう。
教会内部は普段子供たちも飽きてしまって
あまりじっくり見ることができないのだが、
ここではことのほか子供たちが熱心に見ていた。

★ラヴェンナ

今回の旅行のもう一つの目玉。
昨年のベネチアのサンマルコ寺院ですっかりとりこになった
モザイクを見に行ったのだ。

共通チケット6.5ユーロで、
サンヴィターレ教会、ガッラ・プラキディアの廟、ネオニアーノ洗礼堂、
大司教博物館、サントスプリト教会、サンタポッリナーレ・ヌオーヴォ教会
が全部見れる。
お得です。
でも閉まるのがけっこう早いので、ご注意を。
うちもサントスプリト教会は見れませんでした。

サンヴィターレ教会はドームの部分とその周りがモザイク、
ここには有名な「テオドラ皇妃」と「ユスティアヌス帝」のモザイクがある。
モザイク以外の内部装飾はフレスコ画?
こちらもなかなか雰囲気があって素敵。
この教会は外から見ると八角形の素朴な建物。
しかしながらこの八角形もかなり均整の取れたものらしい。
(とダンナは言っていた。私にはよくわからん)

ガッラ・プラキーディアはサンヴィターレと同じ敷地内。
小さな霊廟なのだけど、こちらのモザイクは
とにかく青が印象的。
星空を表したモザイクなど、
本当に星が降ってきそうです。

ネオニアーノ礼拝堂のモザイクの主題は
ヨルダン川の洗礼。
ちょっと絵になりにくい?と思っていた題材なので新鮮だった。
こちらも八角形の建物。

大司教博物館は驚くほど小さい。
いくつか展示品はあったのだけど、
時間に押されていた我が家はあまりよく見ていない。
収穫といえば、ここで買ったお土産のモザイクキットか。
本格的なもので、ちゃんと石。
すごいけどちゃんと作れるのか>お子様たち。

サントスプリト教会は時間切れだったので、
急いでサンタポッリナーレ・ヌオーヴォ教会に行く。
5分前に着いたのだが、門が閉まっている。
開けてくれえ~まだ時間前だぞ~!!!
とドアをたたいていたら、中から人が。
もうおしまいと言われたのだが、まだ5分前じゃないか!とねばり、
じゃあちょっとだけね、と特別に入れてもらえる。
でもここでねばってよかった。
だってここがいちばんよかったんだもの。
教会の身廊両側に施された一面のモザイク、
蒔絵でも見ているみたいです。
他に人がいなくてゆっくり見れたのもよかったし。

ラヴェンナ自体もこじんまりとしていて
それでいて活気のある町。
モザイクだけに頼っている町ではないです。