音楽用語でイタリア語会話!

もちろんイタリア語は挨拶くらいしかできないので、
困ったら英語(観光地なら全く問題ない)、もしくはフランス語
(文字にするとすごく似てるので単語の意味なんかを類推するときは役立つが、
会話にはあまり役立たない)で乗り切ろうとしてしまうが、
やっぱりイタリアではイタリア語が出来た方がよい。
幸いなことにクラシックをかじっている人ならおなじみの音楽用語は
イタリア語が多いので、これがけっこう役立つのだ。
たとえば
・大きい、中くらい、小さい

グランデ、メッツォ、ピッコロ
(ワインを頼むときに威力発揮!
イタリアワインはフランスワインに比べて軽いので、
水代わりみたいに量が飲めてしまうが、
そうは言ってもやはりアルコール。
頼み間違えてでかいのが来たらえらいことになる)

子供のことをバンビーノ(男)、バンビーナ(女)と言うのは、
すでに二年前のチュニジアで学習済みだった。
イタリアでも車によく見かける「赤ちゃん乗ってます」の札。
これを見ると赤ちゃんはどうやら「びんぼ」と言うらしい。
BINBOとつづるのだが、イタリア語の法則から類推して
もしや女の子の場合は「びんば」か…?
大当たりである。
だいたい子連れで歩いてると子供好きなイタリア人は
「男の子?女の子?」「いくつ?」と聞いてくるのだ。
そんなときに大活躍。
一見女の子に見える光を見て
「びんば?」と聞かれたら
「の、びんぼ」と答えれば、立派にイタリア語会話成立。

会話にフランス語は役立たないと最初に書いたが、
必ずしもそうではない。
イタリアもホテルの掃除係の人とか、地方都市に行くと
いきなりイタリア語オンリーの世界になる。
こちらがアジア人だと見て取ると、
「ぱるれ いたりあーの?」と聞いてくる。
フランス語ならVous parlez italien?ぶ ぱるれ いたりあん?
ほら、ほとんど同じなのだ。
レストランの注文くらいならイタリア語でできるようになった私、
調子に乗って、フランス語でしゃべりつつ
語尾を「~の」「~な」とイタリア語風にして
通じたらラッキーなんて気持ちでいた。
ま,そんなことしてもめったに通じないのだが。
むしろ相手はイタリア語、こちらはフランス語でしゃべっているのに
なぜか意思疎通できている、ということのほうが多かった。
はたから見ると不思議な光景である。

さて、そのレストランでの注文、
メニューに書いてあるものをそのまま頼むのは簡単だが、
メニューにないものをイタリア語で頼むのはちと応用がいる。
メニューにはトマトとキノコの入ったパスタが載っていたが、
子供に頼むと言ったら、給仕が
「そろ ぽもどーろ?」と聞いてきた。
ぽもどーろとはトマトのこと。
そろはsoloでクラシックに限らずみんな知ってる言葉だろう。
トマトだけのパスタにするか?と聞いているのだ。
あああ、これだけの単語で会話が成立するとは!
外国で現地の言葉を使ったときの醍醐味である。



↑駐車場でよく見かけた表示。
さあ、音楽用語でイタリア語です。
もうわかりますよね?