イタリア交通事情

フランスの交通マナーもかなりひどいが、イタリアはその上を行っている。

赤信号も無視

フランスではさすがに赤信号は守られているが、
イタリアでは赤信号の交差点でも、交差する車がなければ勝手に曲がっていく。
無視して直進する車にはお目にかからなかったが、
単に目撃しなかっただけのように思う。
右折時の内側からの追い抜きあり、
もちろん車線表示に従わない走行(直進、右左折)も当たり前。
これでよく事故がおきないものだ。

赤だけでかい

そんな事情を熟知しての苦肉の策なのか、信号は赤だけがばかでかい。
これだけ大きければ少しは赤信号に気づくだろうと思ったのか?
それは甘い考えなのだ。

車線が狭い

フランスからイタリアに入るととたんに車線が狭くなる。
車幅ぎりぎりくらいしかない。
他車を追い抜くときはちょっとスリルがある。
そのせいか、車線を無視して堂々と二車線にまたがって走る車多し。

駐車場おじさん

車を停めるのは路上(フランス的)、もしくは広場の一角(オランダ的)といった、
青空駐車場が多い。
地下駐車場もあったが、ごくまれ。
青空でももちろん「駐車場」だから、料金はいる。
さてどこに停めようかなとうろうろ走ってると、おじさんに手招きされ、
空いている場所を教えてくれる。
そして「何時間停めるのか?」「○○リラだ」と言われて払う。
駐車場ではごく普通の光景なのだが、
イタリアではこれがパーキングメーターのある駐車場で繰り広げられる。
最初は「もしかしてぼったくられてるの?」と思ったが、
帰ってくるとちゃんと車もあるし、おじさんもまだうろうろしている。
出る時には「チャオ!」と挨拶もしてくれる。
こういうおじさんがどこの駐車場にもいる。
それぞれなわばりがあるらしい。
当局から許可を受けてやっているのか
(あまりそうは思えない)、
パーキングメーターに直接払うのと同額なのか
(大目にもらって差額を収益にしているんじゃないか)、
疑問は多かったのだが、
言うことを聞いていれば快適な駐車場なのだった。