滞在許可証

ようやく滞在許可証の申請をした。
大方の必要書類は人事で持っているので、
私たちが持っていくものは
パスポート
EDFの請求書(現在住んでいるという証明になる)
だけ。
こんな簡単な持ち物でも一筋縄ではいかない我が家だった。

申請は県庁でやる。
一日仕事だと聞いていたのに、
予約した時間に行って大体1時間で終了。
もちろん通訳してくれる会社の人事の方も一緒だったが、
あっけなかった。
その人事の方と待ち合わせの時間に会えず、
予約時間を20分くらい過ぎていったのに、
問題なく手続きでき、
さらにEDFのコピーがない(我が家が取り忘れた)、
写真が足りない(人事が枚数を間違えた)と
ないないづくしのひどいありさまだったが、
館内にはちゃんとそういう人を見透かしてか、
コピー機もスピード写真の機械もある…。

手続きするときは個室に入ってする。
窓口のお姉ちゃんがパソコンのキーをたたきながら、
いくつか質問する。

「フランス入国日は?」(フランス語)
以下日本語で密談。
私「2月10日…ですが」
人事「ビザを取って帰ってきた日はいつなの?」
私「4月15日です」
人事「その日、その日」
人事「4月15日です」(フランス語モードに変わる)

「奥さんの旧姓は?」
「○○です」
「奥さんのお母さんの旧姓は?」
「(こんなことまで聞くのかと思いながら)△△です」
窓口、人事とも「?????今の苗字と同じなの?」
偶然だが、私の母の旧姓と今の結婚姓は
同じなのだ。

他にもいくつか質問されたが、
答えに窮するような難しいことは聞かれない。
多分本人チェック程度なのだと思う。
逆に答えに戸惑うようだと疑われてしまうかもしれない…。
フランス語があやういうちは通訳必須だ。

この場で渡されるのは仮の滞在許可証。
仮とはいえ、ちゃんと写真つき。
本物はあと3週間ほど待たされる。
仮でも何でももらえると
「フランスで大手を振って歩いてよい」と言われている気がして、
急に現地人になったつもり。
そのせいか、小包を郵便局で受け取ろうとして、
「滞在許可証がないとダメよ~」と一蹴されるハメになる。
(後日パスポート提示で無事受け取れたが)

ダンナが「ねえ、まだ連絡来ない?来ない?」と気を揉んでいた
滞在許可証ができたよという通知書が
3週間と少し過ぎてから届いた。
本当は前回の人事の方が
またいっしょに来てくださることになっていたが、
ダンナが出張から帰ってきてからにしようとのこと。
ダンナは出張前に欲しかったので、
初めて通訳なしで挑む!!

前日通知書をチェックしたら持参品の中に
預り証
というのがある。
そんなものもらったかな?
一抹の不安はあったが、
まあとりあえず行ってみるかといい加減な気持ちで出向く。

朝イチで行ったつもりだったが、
窓口はすでに大混雑。
この長蛇の列に並ぶのか…と思っていたら、
そちらはこれから申請する列。
受け取る窓口は数人しか並んでいなかった。
それでも横入りするやつがいるんだよ~。
フランスで横入りにいちいち腹立ててたら
ストレスで胃に穴があきそうだけど、
こんな数人の列も待てないのかねえ。

持参したのは
仮の滞在許可証
パスポート
通知書
窓口で以上の書類を出して
「シルブプレ(お願いします)」にこっとしたら、OK!
わけのわからない預り証も要求されなかった。
ここにサインしろと言われてサインしたら、
な、なんと!シールになっていて
一枚は県庁の書類に、もう一枚をパスポートに貼ってくれた。
滞在許可証はシールなのか…。
うちがもらったのはtemporaireという、一時的なもの。
一年ごとに更新しなければならない。
だからシールなのかも、と思っている。