日本大使館での出生届

退院した日の午後、大使館に出生届を出しに行くつもりだった。
ノエルのバカンスにイタリアに行くつもりだった我が家、
光のパスポートを取らねばならない。
出生届を出してから日本の戸籍に入るのに2ヶ月かかると聞いていたので、
なるべく早く出しておきたかったのである。

昼に帰宅してすぐ大使館に電話をかける。
すると「出生届の受付は毎日13時までです」との無情なお返事…。
いきなり一日棒に振ってしまった。
しょうがないので次の日、ダンナが出勤途中に寄っていく。

必要書類は以下。

<持参するもの>

・出生証明書(Copie Integrale d'Acte de Naissance) 2通
Extrait de naissanceではダメ。

・戸籍謄本 1通
多少古くても可とのこと。

・届出人の滞在許可証のコピー 1通
パスポートで事足りるでしょう。
大使館に入る際にも身分証明が必要です。

<大使館備え付け書類>

・出生届 2通
・出生証明書の和訳文 2通


ほどなくして大使館にいるダンナから電話が入る。
クリニックの住所はどれ?うちが住んでる県は何県って言うの?
どうやら出生証明書の和訳に四苦八苦しているらしい。
海外の住所を無理やり日本語訳させるのもなんだかねえ。
だってクリニックの住所はavenue Arbert 1er、これを
「アルベルト一世通り」と書かされたそうですよ!
何それ、いったい??
あげくのはてにダンナはRueil Malmaisonを「リュエイ・マルメゾン」と書いてしまったらしい。
書いたまま戸籍に載っちゃうのかしら?ちょっと不安。

うちは出生証明書をExatrait de naissanceのほうを持っていってしまった。
これではダメということで、後日それだけ郵送することになる。
また市役所でもらい直しだ。
まだ生後2週間くらいの光連れでもらいに行き、
大使館に送ったのが10月20日頃。

11月になり、早ければそろそろ戸籍に入っているかも、と本籍地の役所に電話。
まだだった。
一週間後またかける。
まだ入っていない。
さらに一週間後、やはりまだ…。
ちゃんと送ったのかとダンナが大使館にどなり込む電話する。
ここで判明したのは、
10月末の外交コウノウ便(?)という特別便ですでに送られていること、
まずは外務省に送られた後、各地の役所に振り分けられる、
ということだった。
なんだ、出生届が出されるたびに送ってくれてるんじゃないのか。
(これはある程度予想できたことだが)
送るのに何日もかかったりしないよなあ。
どこで止まってるか、といったら外務省だよなあ。
次は外務省になぐり込み?

という我が家の殺気が伝わったのかどうか知らないが、
次の週もう一度役所に電話したら、無事戸籍に入っているのが確認できた。
結局言われているとおり2ヶ月かかった。
さっそく義母に連絡して戸籍謄本を取ってもらった。
憂慮していた住所はきちんと「リュエイユ・マルメゾン」と
正しい日本語表記になっていた。